香りの散歩道


折り鶴が繋いだ縁


墨絵・朝野泰昌



広島の街はもうすぐ、71年目の8月6日を迎えます。

5月にはオバマ大統領が初めて平和記念公園を訪れ、出迎えた広島の子どもたちに、自ら折った折り鶴を手渡したことが話題になりましたね。

その折り鶴は、オバマ大統領が記した「共に、平和を広め核兵器のない世界を追求する勇気を持ちましょう」というメッセージと一緒に、平和記念資料館に展示されています。

折り鶴といえば・・・山陰の湯村温泉では、旅館が中心となって折った折り鶴と、タンクローリーに入れた温泉を、広島の原爆養護ホームに届ける活動を続けています。
湯村温泉は、広島で胎内被爆した過去を持つ主人公を、吉永小百合さんが演じたドラマ『夢千代日記』のロケ地として有名ですね。

昭和50年代に『夢千代日記』が放送された当時、この番組で原爆について関心を持った人も多かったそうです。

ドラマが結んだ縁で、湯村温泉のある新温泉町と広島市は友好都市に。
温泉街に建てられた夢千代の銅像の台座には、被爆した広島市庁舎の敷石が使われています。

また、人々が寄り添いながら生きていた、昭和の暮らしを再現した「夢千代館」には、広島の平和記念公園にある平和の灯(ともしび)を受け継いだモニュメントが置かれ、あかりを灯し続けています。

8月6日は山陰の地から、広島に思いを寄せてみませんか。


*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。

8月分は現在放送中に付き、もう少々お待ちください。


『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、

毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。



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